2019年 ウィーンの旅行(3) ウィーンコンサート編
更新 2019/11/12 その他の関連記事を記事の最後に付記
楽友協会とペータース教会のコンサート
コンサートチケットの手配
私たちは5日間の滞在だったので、大御所の楽友協会とペータース教会で行われる2つのコンサートを鑑賞しました。初めてで慣れなかったので、予約して行きましたが、他にもいろいろなところで演奏会をしており、当日券が道端で売っている(ちょっとは割高かもしれないですが、そんな悪質ではなかったです。)ので、体力と相談して当日購入というのもありかもしれないと思います。ただ、狙っているコンサートがあるようでしたら、やはり予約が安心です。
私たちはホテルで紹介された、VIENNA CLASSIC ONLINE TICKET OFFICE というサイトで、両コンサートのチケットを手に入れました。日本語で色々な劇場のコンサートや劇のチケットが買えます。このサイトは、なかなかわかりやすかったです。他にもいろいろなサイトがあるので、好きなところを探してみてください。
コンサート代金ですが、学友協会は大人1人1万円を超え、ペータース協会も大人1人7千円はしたと記憶しているので、ウィーンのコンサートはさほど安くないです。学生料金がありますので、それに当てはまる人は、だいたい半額になります。
私自身は、実は教会に入るのに強い抵抗があったのです。今回は、主人が「教会のコンサートは とても神秘的だから、ぜひ体験するべきだ。」教えてくれたので、それに従って聞いてみたら、確かに教会のコンサートは独特で、日本では体験できないと思いました。
ウィーン学友協会
ウィーン学友協会は、ウィーンフィルハーモニー交響楽団が本拠地としている演奏会場です。写真1-aは正面玄関、写真1-bは劇場内、写真1-cは劇場のパイプオルガンです。この団体の演奏は、よそ者の一元さんが聞くとなると、なかなか難しいかなぁと思いますので、ただの旅行客は諦めた方が無難です。特に、7月〜9月は丸々、あちらの演奏団体、演劇団体は夏休みを取りますので、ウィーンフィルハーモニー交響楽団本体の演奏、観劇、バレエの鑑賞は、不可能です。しかし、夏休みでも、音楽は楽しめます。ウィーン学友協会では、観光客向けですが、モーツァルトコンサートと銘打って、大衆向けの演目を聞かせてくれます。あまり、良い噂を聞かなかったのですが、私たちもこのコンサートを鑑賞しました。パパパの二重唱、椿姫のダイジェストなど、オペラ歌手の演奏も聞けたので、びっくりしたし嬉しかったです。そして、やはり上手だと思いました。私、日本では、N響が最高峰だと思うのですが、あちらでは、通常運転の最低ラインがN響ではないかと思うのです。まあ、クラシック音楽の本拠地ですから、日本が下手なわけではなく、あちら様が上手なんだと思います。でも、楽曲によって当たり外れが、結構ありました。それは、聴く側の好みもあり、どの演奏会に行っても同じですから仕方ないことです。
ネット購入だと配席は当日演目開始前に、長蛇の列に並んで券を受け取って知るのです。やはり学友協会は人気ですから、ほぼ満席なんですよ。しかも、席の転売防止のためか、4人の代表の1人がチケットを受け取りに行くのではなく、全員がそれぞれ受け取らなければなりません。ですから発券ブースは、人気バーゲン会場さながらの様相です。
また、この劇場の席順ですが、横列を表す数字がローマ数字I〜IIIとアラビア数字1〜がありますので、ローマ数字とアラビア数字でダブっている箇所があるのです。そこを混同してトラブっている人たち(自分たちもその中の1グループ)が何人かいました。一種類の数字に揃えて連番で座席順番をつけて欲しいところですが、劇場が持つ歴史的背景などがあるのでしょうね。
さらに、追い討ちをかけるように、座席案内係りがいるにはいるのですが、少ないのです。私が見ていた範囲では1名のみ(ワオー!)。しかもドイツ語か英語で(汗)。これ、かなりきついですよ。絶対に当日は、ネットに繋がっているスマホを持っているか、そうでなければ、劇場席一覧を出力して持っていった方が良いと思います。
特に、飛行機の長旅疲れや時差ボケ、発券作業や席探しにと、疲労は頂点なのですが、オケが鳴り出した瞬間に、家族揃って眠気が吹っ飛び元気になりました。芸術の力です!
楽友協会にはベーゼンドルファーという有名なピアノメーカー(今はヤマハの傘下)の工房があり、見学できるそうですが、私たちは、この旅行では時間がなかったので、残念ながら断念しました。
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| 写真1-a ウィーン学友協会 正面玄関 19:30ころ まだまだ、明るいですね。 |
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写真1-b ウィーン学友協会のコンサート会場
毎年TVで見るニューイヤーコンサートの映像と同じでした。 |
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| 写真1-c ウィーン学友協会のパイプオルガン |
ペーターズ教会のコンサート
ここもウィーン繁華街にあり、シュテファン寺院の近くでした。夜の8時開演ですから、終わるのは10時くらいです。ウィーン学友協会もほとんど同じでした。この時間帯は、昼間に活動を目一杯詰めると結構つらいです。私達は5日間の日程で、2日のコンサートを入れたのは、ちょっと辛かったです。
ペータース教会(写真2-a)、表通りからちょっと入ったところにあります。教会の入り口近くから表通りを眺めると、馬車とバスが並んで走っているので、なかなかユニークでした(写真2-b)。
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| 写真 2-a ペータース教会正面 |
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| 写真 2-b ペータース教会入口からの大通りの眺め |
教会入り口の前にチケットをチェックする人が机を出して立っています。教会の中にチケットチェック場所があるかと思って、チケット代わりのプリントアウトしたメールを手に持って、入り口に向かったら、その立っている人たちに「ちょっとまって」と親切に声をかけてもらいました。プリントを見せたら、なんと席まで案内してくれました。この親切さが嬉しいのですよ。こちらも、ここで初めて自分の席を知るのです。とても良い席に案内されて嬉しさ半分、下の子は達寝ないかしら?と不安半分でした。確かに、2段階ある席の良い方を選んで購入したのですが、多分、予約順番で配席されるようです。これは、ウィーン学友協会もある程度同じで、予約順番が早い方が良い席になるようです。
この教会は、写真2 - c, d, eに載せたように内装がとても美しく、照明も柔らかかった為か、頭の中で教会の飾りが仏具とオーバーラップした瞬間を初めて体験しました。つまり、教会とお寺がオーバーラップしてしまった感じです。しかし、この旅行ではブダペスト の国立美術館の教会美術の部屋でも同じ感覚をさらに強く受けました。なんと言いましょうか、身体の軸が揺れる感じで、空間と空間がぶつかり合っているハザマにまさに自分がいるという感じなのです。この旅行の教会で感じたこの感覚は人生初でしたし、自分が思考したこともないものが頭の中からムクムクとイメージされてしまう非常に強烈な体験でした。
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| 写真2-c ペータース教会の祭壇 |
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| 写真2-c ペータース教会の祭壇の絵(御神体)
女性ですかね?分かりかねますが、マリア信仰の厚いオーストリアですから、もしかしたらマリア様かもしれないです(調べてもわからなかったのです。)。
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| 写真2-d 教会の飾り |
何だか、すごい演奏を2時間ぶっ続けに聞き、家族揃って、酔いしれることになりました。
コンサートマスターの人の挨拶を聞いたあと、主人が「あの人はアメリカ人なんだ。」と言っていました。というわけで、今も昔も一流の音楽家が各国から集うウィーンなんだなと思いました。(終わり)








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